今更聞けないアメカジの話〜ワークウェア編〜
こんばんは!イラストレーター&ドラムプレイヤーのアキヤです。
当ブランドコラムでアメカジやトラッドのブランドを紹介するのが定番化
していきそうな今日この頃、反響のお声もちらほらいただきありがたい限りです。
今回もちょっと掘り下げた話をしていこうかと思います。
前回記事はこちら
Ralph Lauren|ラルフローレン Levi’s silver tab|リーバイス シルバータブ
世間一般でずっとアメカジって言われるものってつまり何?って思いませんか?
私は数年前にふとそんな事を考えていろいろ歴史とか調べていったんです。
そしたら成り立ちとかがまあとても面白くてどっぷりハマってしまったので、
皆さまもアメカジ沼に引き摺り込んでしまおうという算段でございます。
ではいってみましょう今回「ワークウェア」が中心のお話!
アメカジはワークウェアによって成り立っている!
ワークウェアと聞いてまず皆様が思い浮かべるのは何でしょう?
ツナギや硬い生地のパンツ、ブランドではDickies(ディッキーズ)やBEN DAVIS(ベン デイビス)でしょうか。
前回シルバータブの紹介記事でちらっと触れたのですが、実はLevi’sの始まりはワークウェア。
そしてアメカジの代表格であるWrangler(ラングラー)やLEE(リー)、
Carhartt(カーハート)にEDWIN(エドウィン)、こういったものも元々ワークウェアなのです。
そもそも普段何気なく着用しているデニムやカバーオールなんかは
始まりは労働者に向けて作られた作業着だったんです。
それがなぜ今ファッション業界でメジャーとなり、ストリートミックスなどに
使われているかはまずワークウェアの始まりから紐解いていきましょう。
全ての始まりはカリフォルニア
これらのブランドが生まれた切っ掛けが1848年アメリカは西部開拓時代真っ只中。
カリフォルニアがまだ州ではなく小さな町だった頃に水車用の溝を掘っていた
とある男性が、偶然にも金を掘り当てたのが始まりです。
そのニュースは瞬く間に伝わっていき、アメリカ国内ならず全世界の人々が
一攫千金を夢見てカリフォルニアに押しかけていきました。
これが俗に言う『カリフォルニア・ゴールドラッシュ』
ゴールドラッシュの代名詞と言える出来事です。
ゴールドラッシュ(英語: gold rush)とは、新しく金が発見された地へ、金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到することである。狭義では、1848年ごろにアメリカ合衆国カリフォルニア州で起きたカリフォルニア・ゴールドラッシュを指す。(wiki参照)
爆発的に増えた採掘者ですが、次に生じる問題は何か。
そう、作業服や採掘備品が圧倒的に足りなくなります。
ではどうなったかというと、上記したブランドなどが続々と現れるわけです。
当時の作業服といえば頑丈な生地のものは少なく次へ次へと早いサイクルで買い替えを
行わなければならないような物がほとんどでした。
多く上がる金鉱夫の不満の声をいち早く察知し行動したのが“リーバイ・ストラウス”氏。
現在のLevi’s創業者であり、1890年に誕生したリーバイス不朽の代表作501の生みの親です。
そこからデニムや帆布地のパンツ(ジーンズと呼ばれだしたのは1920年)は
どんどん労働者の中で普及し1900年頃には素材にデニム生地のみを使用する
現在のジーンズの基盤が確立されていくことになります。
いつだってファッションを作るのは“若者達”
作業着として親しまれることとなったデニム生地がファッションとして
取り入れられるきっかけとなったのが、1930年代のカウボーイ。
頑丈で動きやすいジーンズは馬を乗り回し荒事が多かったカウボーイ達に大流行。
さらに当時カウボーイをテーマにした西部劇が流行していた為、
多くの観客がジーンズという物を目にしファッションアイテムとして認知することとなります。
実在した保安官“ワイアット・アープ”やアウトローの象徴“ビリー・ザ・キッド”に
憧れを抱く多くの若者にはジーンズがアイコンアイテムとして広がりを見せます。
そこからは世界大恐慌や多くの戦争があったものの、
労働着として長く馴染んできたジーンズ文化が廃れることがありませんでした。
むしろ戦争があったからこそ工場で働く女性の労働着として採用する工場が多かった為、
女性にも一般的なファッションアイテムとしてジーンズやカバーオールが
浸透してく要因となったのです。
以降はモッズやヒッピーなどのカウンターカルチャーを始め
パンクスやロックンローラー、ヒップホップのミュージシャンに愛されることとなります。
ジーンズを始めカバーオールやオーバーオール、ダックコートなどのワークウェアはもちろん、
今日のアメカジの礎は若者達の手によって作られてきたのです。
現代ではアメカジオンリーの使われ方以外にも、ストリートミックスやスポーツミックス
果てはモードに取り入れられるなど幅広くコーディネートに使用されています。
ワークウェア編:今回のまとめ
アメカジの大部分を占めるワークウェアの話、いかがだったでしょうか?
普段気にもした事がなかった“当たり前”に隠された歴史の紹介でした。
今後もカーハートやブルーベルなどのワークウェアブランドのを少し掘り下げたいなと
思ってますので楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
(あと余談ですが、ゴールドラッシュで一番儲けたのは採掘者ではなくリーバイスだったとか)
「まだガッツリとワークウェアをファッションに取り入れる事をしてこなかったなぁ」
という方はカバーオールなどから始めてみるのがオススメ◎
ぜひワークウェアでファッションの幅を広げていきましょう。
最後に当ブランド『Geta-mono-oki(ゲテモノオキ)』がオススメする
ワークウェアと合わせて着やすいアイテムをご紹介させていただきます。
ワークウェアミックスがしやすい商品はこちら
Embroidery L/S T-shirt “SEN”
商品紹介
Embroidery S/S T-shirt “Lemon”
商品紹介
関連情報
Gete-mono-oki|Illustrator「アキヤレモンサワー」OFFICIAL SITE
Illustrator「アキヤレモンサワー」のオフィシャルサイトです。
ロゴやポップ、ステッカーなど様々なデザイン制作を承っています。
2019年、オリジナルブランド「Gete-mono-oki」を立ち上げ、
自らデザインしたファッションアイテムやイラスト、雑貨などの販売を開始。
また、ライブやレコーディングなどフリーのドラマーとしても活動中。
屋号 | gete-mono-oki |
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電話番号 | 080-6141-4626 |
営業時間 | 12:00~20:00 |
代表者名 | 金岡 彰也 (カナオカ アキヤ) |
info@getemonooki.com |