こんにちは、イラストレーター＆ドラムプレイヤーのアキヤです。

 

コロナ禍の第二波の影響により様々な企業やアーティストの経営圧迫する昨今、衝撃的なニュースが今月初めに飛び込んできました。

 

『米・ブルックスブラザーズ、経営破綻』

 

200年以上ビジネスを支えてきたアメリカントラッドの王道として知られるブランドにまさかの事態。

 

一体何が起きたのかを解説する前にブルックスブラザーズを簡単に紹介。

 

BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)とは？

 

RALPH LAUREN(ラルフローレン)やJ.PRESS(ジェイプレス)、THOM BROWN(トムブラウン)などと並ぶアメリカントラッド(アメトラ)と呼ばれるスタイルの代表格で、世界最古の紳士服販売店およびブランドを指します。

 

代表的なアイテムはセットアップスーツ,ネクタイ,ボタンダウンシャツやポロシャツなど。

 

ゴールデンフリースと称される子羊を吊るしたロゴマークは“妥協のない最高の品質”を意味します。

 

ちなみに・・・

ブルックスブラザーズ 並ぶ程有名なRALPH LAIREN(ラルフローレン)。

創業者であるローレン氏は起業以前、ブルックスブラザーズのネクタイ売り場で勤務し多大な功績を残したという歴史があります。

 

詳しくはこちらのページをご覧ください。

奥深いRALPH LAURENの世界と歴史

 

BROOKS BROTHERS(ブルックスブラザーズ)の歴史

 

1818年ヘンリー・サンズ・ブルックス氏によってニューヨークにて創業され、当初の社名は現在とは異なり“H.&D.H.Brooks&Co.”というものでした。

 

氏の経営理念は現在でも引き継がれ、ブルックスブラザーズ のHPにもこう記されています。

 

To make and deal only in merchandise of the best quality,to sell it at a fair profit only,
and to deal only with those who seek and are capable of appreciating such merchandise

最高品質の商品だけをつくり、取り扱うこと。適正な利益のみを含んだ価格で販売し、
こうした価値を商品に求め、その価値を理解できる顧客とのみ取引すること

Henry Sands Brooks

引用：Brooks Brothers HPより

 

1850年ヘンリー・サンズ・ブルックス氏の息子たち、エドワード,エリシャ,ダニエル,ジョンに引き継がれた際に社名を「ブルックス家の兄弟達」を意味するBROOKS BROTHERSに改め、ゴールデンフリースをシンボルに掲げました。

 

米国BROOKS BROTHERSが経営破綻

 

本題の経営破綻は、現地時間7月8日に連邦破産法11条の適用を申請したとの事でした。

 

実はコロナだけが問題ではなく、近年オフィスファッションのカジュアル化による業績低迷に新型コロナウィルスの流行が追い討ちをかける形となったようです。

 

経営破綻を行う以前は再建を目指し約50店の閉店が決定し、工場の閉鎖や身売りも検討していた模様。

5月には投資会社から融資を受け、資金確保に動いていたようでした。

 

問題は日本国内店舗、今後の経営は？

日本法人であるブルックスブラザーズ ジャパン曰く

「米国法人から財務的に独立し、単独の法人として運営されているため、米国での経営破綻の影響はない」と明言。

 

コロナ禍の影響により東京・青山店を始めとした国内10店舗の閉店が決定してはいるものの、残りの72店舗は経営を続行。

 

9月4日には「ブルックスブラザーズ 表参道店」を新規オープンする事が決定しています。

 

本日のまとめ

• 創業200年以上、世界最古の紳士服ブランドBROOKS BROTHERS
• 米国で経営破綻、理由はオフィスカジュアル化とコロナ禍
• 日本国内は米国から独立している為、破産の影響はない

 

米国で新たなオーナーに経営が移ることにより今後どういった方向に進んでいくのかは要注目。

 

ブルックスブラザーズ らしい“上品なアメトラ”を維持してくれることを願うばかりです。